10章ゴール・クエスチョン・メトリクスアプローチで未知数を計測する
Michael Keeling
ソフトウェアと人生は似ています。最も重要なことは、測るのが最も困難だったりします。システムには技術的負債がどのくらいあるのでしょうか。そして、そのうちのどこに私たちは投資すべきなのでしょうか。実装されたアーキテクチャは、最も重要な品質特性をどの程度満たしているのでしょうか。チームの設計成熟度はどれくらいなのでしょうか。このような大きな質問に対して、直感に基づいた推測をするのは簡単です。しかし、それはバイアスのかかった信頼性のないものです。データを使う方がはるかに良いでしょう。このような答えの出にくい難問に対してメトリクスを定義する必要がある場合、私はゴール・クエスチョン・メトリクス(GQM)アプローチに頼ります。
GQMアプローチは、Victor BasiliとDavid Weissが提案した分析手法です(https://oreil.ly/SMvwj)。GQMアプローチはソフトウェア開発における困難な問題をどのように計測し評価するかをチームで考えるのに役立ちます†1。この手法は習得が容易で、適用も簡単です。単独で使用することも、ワークショップの一部として使用することも可能です。GQMは、習得も実施も容易であるにもかかわらず、チームをより良い結果へと導くのに十分な構造を提供します。
[†1] V. R. Basili and D. M. Weiss, “A Methodology for Collecting Valid Software Engineering Data,” in IEEE Transactions on Software Engineering SE-10, no. ...
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