2章プロダクトマネジメントのCOREスキル

チームや組織によってプロダクトマネジメントの役割は大きく違うため、プロダクトマネジメントの実際のスキルを特定するのは非常に大変です。結果的に、プロダクトマネジメントは他の定義しやすい役割で使われるスキルの寄せ集めと言われることがよくあります。ちょっとしたコーディング、ひとつまみのビジネス感覚とUXデザイン。じゃじゃーん、プロダクトマネージャーの完成です!

本章で述べるように、人やものをつなげていくプロダクトマネジメントという仕事には、ひととおりのスキルが必要です。そういったスキルを定義することで、プロダクトマネジメントを唯一無二で価値のある役割と位置づけるのに役立ちますし、もっと素晴らしい仕事をするために喉から手が出るほど欲しかった毎日のガイダンスにもなります。

2.1 ハイブリッドモデル:UX/テクノロジー/ビジネス

プロダクトマネジメントを視覚的に表現する絵で一般的なのが、3つの円で表現されるベン図(図2-1)です。ビジネスとテクノロジーとUX(User Experience)の交差する部分をプロダクトマネジメントだとするものです。

私は、この図の変形版をたくさん見てきました。あるときは、UXデザインに置き換えられていたり、ビジネス統計ファイナンスに置き換えられたりしていました。最近見た大手銀行の求人情報では、候補者にビジネス、テクノロジー、人間について精通していることを求めていました。もちろんこれは、感情を持ったロボットによって書かれた、感情を持ったロボットのための求人広告というわけでもありません。

図2-1 プロダクトマネジメントのベン図。マーティン・エリクソン 「What, Exactly, Is a Product ...

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