30章プログラマの姿勢
優れた立ち姿は、精神の適切な状態を現す。
――植芝盛平
今日、ソフトウェア開発プロジェクトにおけるプレッシャーは増加し、プログラマに課せられる要求も増大し、かつての15時間労働から大陸をまたがった26時間労働へと近づいています。このような環境では、快適で人間工学的に健全な労働環境を持つことはますます重要になっています。
優れたコード設計や他のソフトウェア開発の実践と同様に、健全な労働環境は21世紀のプログラマにとって重要な課題です。腰痛を持っていてはアジャイル(機敏な)開発者になれません。「硬直した」プログラマを雇いたいと思う人はいません。そして、衰えた視力では複雑なUMLのクラス図を読むことはできません。
この章では、コンピュータの前で過ごす生活の質を向上させて健康を保つために、労働環境を最適化する方法を見ていきます。
細心の注意を払ってください。労働環境を正しくしないと、多くの医療費を払う羽目になります。
コンピュータに向かう基本的な姿勢
最初に、コンピュータの最も基本的な日々の利用を見ていきましょう。つまり、(昔の人事部が「VDU」†1と呼んでいた)モニターの前に座っていることです。一日に、おそらく何時間もモニターの前に座っているので、正しく座ることが重要です。意外にも、座ることは複雑な作業です。正しく座れるようになるには努力と決意が必要です。この節を読み進めながら、定期的に休憩を取ることを忘れないでください。出歩いたり、リラックスしたりしてください。
[†1] VDU:Visual Display Unit(ビデオディスプレイ装置)
コンピュータの前での座り方は、生産性(悪い姿勢は集中の低下をもたらし、結果として生産性に影響します)だけではなく、健康にも影響します。悪い姿勢は、首の痛み、腰痛、頭痛、消化不良、呼吸困難、目の疲れなどの原因になります。健全な座った姿勢の例を ...
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