13章AndroidアプリでTensorFlow Lite
「12章 TensorFlow Liteの紹介」では、モデルをモバイルや組み込みシステムで使用できる形式に変換するツールであるTensorFlow Liteを紹介しました。この後の章では、そのモデルをさまざまなランタイムで使用する方法について調べます。ここでは、TensorFlow Liteモデルを使用するAndroidアプリを作成する方法を説明します。まず、Androidアプリの作成に使われる主要ツールであるAndroid Studioについて簡単に説明します。
13.1 Android Studioの紹介
Android Studioは、スマートフォンやタブレットをはじめ、テレビ、自動車、時計など、さまざまなデバイス向けのAndroidアプリを開発するための統合開発環境(IDE:Integrated Development Environment)です。ここでは、スマートフォンアプリの開発に焦点を当てます。Android Studioは主要なOSに対応したバージョンが無料でダウンロードできます。
Kotlin
Kotlin(https://kotlinlang.org)は最新のオープンソースプログラミング言語です。Javaと並んで、Androidアプリを構築するための主要な言語です。Kotlinは簡潔な設計により、作成しなければならない定型的なコードの量を削減できます。また、プログラマにとって使いやすく設計されているため、多くの一般的なエラーを回避できます(例えば、組み込みのnull許容型を使用したnullポインタ例外の回避)。また、既存ライブラリとの相互運用ができるため、将来性のない言語ではありません。AndroidはJava言語の開発の歴史があり、Java用に多くのライブラリが作られているため、この点は非常に重要です。 ...
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