初めてのAndroid 第4版

まえがき

AndroidはGoogleとそのパートナー、コントリビュータが作ったスマートフォンやタブレットのためのオープンソースオペレーティングシステムだ。すでに10億台以上のスマートフォンを始めとするモバイルデバイスに搭載されており、アプリケーション開発者にとってナンバーワンのプラットフォームになっている。日曜プログラマでも職業プログラマでも、プログラムを書く目的が楽しみのためでも利益を上げるためでも、Android開発についてはより多くのことを学ぶ必要がある。本書を読めばAndroid開発を始めるためのきっかけが作れるだろう。

Androidの特徴

今日の市場にはすでにiOS、Windows、Tizen、Firefox OSなど、多くのモバイルプラットフォームが出回っている。なぜ、それらではなくAndroidが多くの人々に選ばれているのだろうか。どこに違いがあるのだろうか。それはAndroidが以下の特徴を備えている最初の環境だからだ。ほかのプラットフォームでもその一部を持っていたものはあるが、全部を揃えているのはAndroidだけなのである。

Linuxとオープンソースを基礎とする本当の意味でフリーでオープンな開発プラットフォーム

携帯電話メーカーは、ロイヤリティを支払わずにプラットフォームを利用しカスタマイズすることができるのでAndroidを歓迎している。開発者たちはAndroidがいわば「足」を持っており、潰れたり買収されたりするようなひとつのベンダーに縛られていないことに好感を持っている。

インターネットマッシュアップからヒントを得たコンポーネントベースのアーキテクチャ

アプリケーションの部品を元の開発者が考えもしなかったような形で再利用できる。プレインストールされたコンポーネントを独自の改良版に置き換えることもできる。そのためまったく新しい創造の成果をモバイル空間で見られるようになった。 ...