初めてのTypeScript ―型安全なJavaScriptでWeb開発を加速する

9章型修飾子

Types of types from types.

“It's turtles all the way down.”

Anders likes to say.

型に基づく型の型

「ずっと下まで無限に亀が重なっている」

アンダースは好んで言う

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ここまで、配列、クラス、オブジェクトといったJavaScriptに存在する構成体を、TypeScriptの型システムがどのように取り扱うかについて説明してきました。この章と次の「10章　ジェネリック」では、型システムそのものにさらに深く踏み込み、より正確な型を書くことに重点を置いた機能や、他の型に基づく型について紹介します。

9.1　トップ型

「4章　オブジェクト」では、取り得る値を持たず、アクセスもできない型を表現する「ボトム型」の概念について説明しました。型の理論において、これと逆のものが存在するであろうことは当然であり、実際に存在します！

トップ型（top type）——ユニバーサル型（universal type）とも呼ばれます——は、システム内で取り得るすべての値を表現できる型です。トップ型が要求される場所では、すべての型の値が利用できます。言い換えれば、すべての型はトップ型に割り当て可能です。

9.1.1　再びany

any型の場所には任意の型の値を与えられることから、any型はトップ型として機能します。一般にanyは、console.logのパラメーターのように、任意の型のデータを受け取れる場所で使われます。

let anyValue: any;
anyValue = "Lucille Ball"; // Ok
anyValue = 123; // Ok

console ...