3章変分オートエンコーダ

3章の目標
  • オートエンコーダが、そのアーキテクチャ設計により、どのように生成モデリングに最適なものになっているかを学ぶ。
  • Kerasを使って、オートエンコーダを作成して訓練する。
  • オートエンコーダを使って新しい画像を生成し、このアプローチの限界を理解する。
  • 変分オートエンコーダのアーキテクチャと、それが標準的なオートエンコーダに関する問題の多くをどのように解決するかを学ぶ。
  • Kerasを使って、変分オートエンコーダを作成する。
  • 変分オートエンコーダを使って新しい画像を生成する。
  • 変分オートエンコーダを使い、生成した画像を潜在空間内での計算を利用して操作する。

2013年、Diederik P. KingmaとMax Wellingは、変分オートエンコーダ(variational autoencoder:VAE)と呼ばれるニューラルネットワークの基礎を築く論文を発表しました†1。これは現在、生成モデリングとして最も基本的でよく知られたディープラーニングのアーキテクチャであり、生成ディープラーニングへの旅を始めるすばらしい出発点でもあります。

[†1] Diederik P. Kingma and Max Welling, "Auto-Encoding Variational Bayes," December 20, 2013, https://arxiv.org/abs/1312.6114

この章では標準的なオートエンコーダを作成することから始め、その後、このフレームワークを拡張して変分オートエンコーダを開発する方法を見ていきます。途中で、この2種類のモデルを分解して、それらが細かいレベルでどう機能しているのかを理解します。この章の最後までには、みなさんはオートエンコーダに基づいたモデルを作成して扱う方法、特に、変分オートエンコーダをゼロから作成して自分のデータセットで画像を生成する方法を、完全に理解していることでしょう。 ...

Get 生成 Deep Learning 第2版 ―絵を描き、物語や音楽を作り、ゲームをプレイする now with the O’Reilly learning platform.

O’Reilly members experience books, live events, courses curated by job role, and more from O’Reilly and nearly 200 top publishers.