付録BWordNetを動かす
本付録では、WordNetを実際に動かしてみます。Pythonから実際に動かすことで、WordNetにどのような“知識”が存在するのかを見てみます。なお、これから行う実装は、シソーラスの雰囲気を感じてもらうことを目的として、簡単な実験を行うにとどめます。
ここでは、WordNetやNLTKについて簡単な紹介にとどめます。NLTKについての詳しい解説は、『入門 自然言語処理』[14]にあります。興味のある方は、参照してください。 |
B.1 NLTKのインストール
WordNetをPythonから利用するには、NLTK(Natural Language Toolkit)というライブラリを使用します。NLTKとは、自然言語処理のためのPythonライブラリであり、自然言語処理に関する便利な機能が多く収納されています。たとえば、品詞タグ付けや構文解析、情報抽出や意味解析などの機能があります。
それでは早速、NLTKをインストールしましょう。インストールについてはいくつか方法がありますが、ここではpipによるインストールについて説明します(その他のインストール方法については、読者の環境に応じて適宜行ってください)。
NLTKをインストールするには、ターミナルから次の1行を入力します。
$ pip install nltk
これでNLTKのインストールは終わりです(インストールには、しばらく時間がかかります)。インストールが終わったら、正しくインストールできたことを確認するために、NLTKのインポートを行います。 ...
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