7章eBPFのプログラムとアタッチメントタイプ

ここまでの章で確認したたくさんのeBPFプログラムのサンプルコードは、さまざまなタイプのイベントにアタッチしていました。kprobeにアタッチしたものがありましたし、XDPプログラムが新しく到着したネットワークパケットを扱っている場合もありました。他にもアタッチできるイベントはいろいろあります。本章ではその他のプログラムタイプと、それらがどのようにさまざまなイベントにアタッチできるのかについて詳しく見ていきましょう。

[注記]

GitHubリポジトリ(https://github.com/lizrice/learning-ebpf)にあるコードや手順を用いて、本章の例をビルドして実行することができます。本章のコードはchapter7ディレクトリからダウンロードできます。

本書執筆時点で、サンプルコードの中にはARMのプロセッサでは動作しないものもあります。chapter7ディレクトリのREADMEファイルに書かれている詳細とアドバイスを確認してください。

現在、uapi/linux/bpf.hhttps://oreil.ly/6dNIW)ヘッダにはおおよそ30のプログラムタイプと、40を超える数のアタッチメントタイプが列挙されています。アタッチメントタイプは、プログラムをどこにアタッチするかの詳細を定義しています。多くのプログラムタイプにおいて、アタッチメントタイプはプログラムタイプから推測可能です。その一方で、カーネル内のさまざまな場所にアタッチが可能なプログラムタイプもあります。この場合はアタッチメントタイプも同時に指定されなければなりません。 ...

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