付録ALinuxの簡単な復習

この付録は、Linuxのスキルが十分でない読者のために、本書を読むうえで必要な知識を簡単にまとめたものです(ただし、読者がまったくの初心者である場合は、この付録だけでは十分ではないでしょう。最後に示す参考文献を参照してください)。

A.1 コマンド、引数、オプション

コマンドラインでLinuxコマンドを実行するには、コマンドを入力してEnterキーを押します。実行中のコマンドを終了させるには、Ctrl-Cを押します。

Linuxの単一コマンドは、1つの単語(通常はプログラム名)と、その後に続く、引数(argument)と呼ばれる追加の文字列で構成されます。次のコマンドは、lsというプログラム名と2つの引数で構成されています。

$ ls -l /bin 

-lのように、ダッシュ(-)で始まる引数は、コマンドの動作を変更するので、オプション(option)と呼ばれます。それ以外の引数には、ファイル名、ディレクトリー名、ユーザー名、ホスト名、そのプログラムが必要とするその他の文字列などを指定します。オプションは、たいてい(必ずではありませんが)ほかの引数よりも前に指定します。

オプションは、実行するプログラムに応じて、次のようにさまざまな形式で指定します。

  • -lのような1つの文字。-n 10のように、後に値が続く場合もあります。通常、文字と値の間のスペースは省略可能です(-n10)。
  • --longのように、2つのダッシュの後に続く単語。--block-size 100のように、後に値が続く場合もあります。オプションと値の間のスペースは、多くの場合、等号によって置き換えが可能です(--block-size=100)。
  • -typeのように、1つのダッシュの後に続く単語。 ...

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