3章合成型

前の章では単純な型(数値、ブール値および文字列)について説明しました。この章では単純な型を使って作られる「合成型†1」について見ていきます。また、合成型を扱う組み込みの関数や、それに関連する「ベストプラクティス」を紹介します。

[†1] 「複合データ型」あるいは「コンテナ型」などとも呼ばれます。

[Tip]

この章のリスト番号の付いていないコード例はch03/ex0300.goにあります。

3.1 配列

Go言語にも配列 (array)がありますが、配列が直接使われることは多くはありません。その理由は後回しにして、まずは配列の宣言方法を見ましょう。

配列の各要素は指定された型でなければなりません†2。いくつかの宣言方法があります。最初の形式は、次のように配列の大きさと要素の型を指定するものです。

[†2] ただしこれは全要素が常に同じ型だということは意味しません。この点については「7.5 インタフェースとは」で説明します。

var x [3]int

この宣言で3つの整数をもつ配列が生成されます。値が指定されていないので、すべての要素は値としてintのゼロ値(すなわち0)をもちます。

値を指定する場合は、次のように「配列リテラル」を用います。

var x = [3]int{10, 20, 30}

途中に「空き」がある配列の値を指定したい場合は、配列のインデックス(そえ)とその値を次のように指定します。

var x = [12]int{1, 5: 4,

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