
017
第1章 ハッキング・ラボでできること
1-3
ハッキング・ラボの移り変わり
PCやインターネットの環境の変化は、ハッキングにも大きな影響を与えていま
す。つまり、ハッキングを取り巻く環境が変化しており、同時にハッキング・ラ
ボの状況も進化していきます。
ここでは、簡単にPC の歴史を振り返りながら、どのようにハッキング・ラボが
進化したのかについて説明します。
インターネットの普及(1995年〜)
Windows 95の登場によって、一般家庭にインターネットが普及し始めます。PC
は高額であり、自宅にハッキング・ラボを構築するには非常にコストがかかりま
した。そのため、多くのアタッカーたちは、インターネット上の他人のPC を攻撃
することで、ハッキングのスキルを向上させていました。当時はセキュリティが
非常に甘く、簡単に侵入したり、遠隔操作したりできたのです。ある意味では、他
人のPC をハッキング・ラボの一部として不正に利用していたといえます。
自作PCの普及(1998年〜)
自作PCとは、PC を構成する部品(CPU、メモリ、マザーボード、HDD、ケー
スなど)を自分の好みに組み合わせたPCのことです。メーカー製のPCを購入す
るより、自作PCの方が安価であったため、PC 好きにとっては自作があたりまえ
となりました。
自作PCを作り続けると余ったパーツが出てくるので、それで別の1 台を組める
ようになります。その結果、自宅には複数の PC が揃い、ネットワークを組むこと
が自然な発想となりました。 ...