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第2部 ハッキングを体験する
##コラムここまで
ところで、-vオプションを指定すると、冗長モードになり、コピー処理に関する
メッセージが表示されます。操作者はメッセージの表示場所を指定していません
が、Terminalに表示されました。
root@kali:~# cp -v file1 file2
'file1' -> 'file2'
この出力先は誰が決めているのでしょうか。それはcpが決めているのです(実
際には、後述する標準出力を使うように実装されている)。これまでの議論は出力
に関してでしたが、入力にも同様のことがいえます。こうした入出力を「暗黙な
入出力」といいます。さらに、暗黙な入力を標準入力、暗黙な出力を標準出力(エ
ラーメッセージの出力の場合は標準エラー出力)といいます。
以上のことをまとめると、コマンドに対する入出力は図 5-12 のようになります。
コマンド
標準入力(0)
コマンド引数
標準出力(1)
標準エラー出力(2)
キーボード
Terminal
Terminal
データストリームではない
標準データストリーム
明示的な入出力に使われる
ファイルやパスなどを含みます。
図5-12 コマンドに対する入出力
標準出力
データストリームとは、コンピュータが逐次的に読み書きするデータのことで
す。例えば、キーボード、Terminal 画面(コンソール画面)、ファイルなどもデー
タストリームといえます。
標準出力とは、コマンドやプログラムの出力用のデータストリームです。デ
フォルトではTerminal ...