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第3部 ハッキング・ラボの拡張
9-2
NASのすすめ
ノートPC は、放熱性が低いため、優れたスペックを搭載することが技術的に難
しくなります。さらに、拡張性の問題から、データの容量不足に陥りやすいとい
えます。特に大容量のSSDは費用がかかります。常に使うわけではない仮想マシ
ンに、SSDの容量を消費するのは少々もったいないといえます。これを解決する
主な方法は、次の通りです。
外 部ストレージを用 意する
外部ストレージは比較的安価で購入できます。出先でハッキング・ラボを利用
するために、持ち運ぶことを考慮してポータブル型を選択します。ただし、同時
に複数端末で使用するためには、設定に手間がかかります。
NASを導入する
LAN内の複数端末から同時にアクセスでき、大容量のサイズのものを選択でき
ます。また、バックアップ目的にも利用できます。ファイルサーバーよりも省電
力かつコンパクトです。
デメリットとして、初期導入のコストがかかり、少々の設定が必要です。また、
持ち運ぶことはほぼ不可能です。通常外部からNASの資源にアクセスするには、
VPNでLAN に接続するか、NASの専用サービスを利用します。近年の NAS は専
用サービスが充実しており、ルーターを設定することなくNAS上のデータにアク
セスできるようになっています。
例えば、SynologyのDS216jは、入門向けのNAS です(*13)。ストレージを2 台
内蔵でき、OSはブラウザで操作できる DSM(DiskStation Manager)を採用して ...