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第1部 ハッキング・ラボの構築
3-6
ホストOS とゲストOS 間で
ファイルをやり取りする
複数のOS を管理している場合、その間でファイルのやり取りをしたい場面がた
びたびあります。こうした場面は、仮想環境の運用においても同様に存在します。
ここでは、ホスト OS(Windows 10)とゲスト OS(Kali)間でファイルのやり取
りを実現するアプローチを考察します。
ファイルサーバーを利用する
最も素朴なアプローチは、ファイルサーバーを構築するという方法です。ファ
イルサーバーは常時稼働させておき、データを事前にアップロードし、そのデー
タを必要とするPC でダウンロードします。
メリット
OSの種類、仮想環境の有無に依存しない。Windows、Linux、macOS、Android
など、あらゆるPC が混在していても問題にならない。
共有フォルダーとしてマウントできるように設定しておけば、より簡単にデー
タを扱える。例えば、Windows側にてテキストエディターでファイルを開きつ
つ、Kali側にてそのファイルでコンパイルや実行を行える。特に、Windows専
用のテキストエディターを使用したい場合に有効といえる。
デメリット
ファイルのやり取り時にファイルサーバーが稼働していなければならない。例
えば、出先にノートPCを持ち出したとする(*2)。ノートPC内で、ホストOS
とゲストOS でデータをやり取りしたくても、ファイルサーバーが存在しないの
でこのアプローチでは対応できない。 ...