11章ウェブビュー
ウェブビュー(UIWebView)はUIViewのサブクラスで、以下のような各種フォーマットの文字列を表示できる多機能レンダリングクラスです。
- HTML
- RTF(.rtfdを含みますが、ZIP圧縮された形式.rtfd.zipでなければなりません)
- マイクロソフトワード(.doc)、エクセル(.xls)、パワーポイント(.ppt)
- Pages、Numbers、Keynote——iWork 2009の前まではZIP圧縮されたもの(.key.zipなど)でなければなりませんでしたが、iWork 2009以降はZIP圧縮してはならなくなりました。
ウェブビューは、文字列のレンダリングと表示ができるだけでなく、ウェブブラウザでもあります。つまり、ウェブビューに対して<img>
タグでソースを指定した画像など、(ディスク上やインターネット上の)オブジェクトへの参照を含んだHTMLを表示するように要求すると、特に指示しなくてもそのオブジェクトを取得して表示しようとします。同様に、ユーザーがウェブビュー内のリンクをタップし、そのリンクがディスク上やインターネット上にあるウェブビューがレンダリング可能なものを指している場合、そのコンテンツを取得して表示しようとします。実はウェブビューは事実上、モバイルSafariで使われている(ついでに言えばOS XのSafariでも使われている)レンダリングエンジンのWebKitのフロントエンドなのです。ウェブビューは、PDF、RTFなどの非HTMLファイルフォーマットのファイルも表示できますが、これはまさにWebKitがそれらを表示できるからなのです。
ユーザーがリンクをタップしてウェブページを表示すると、ウェブブラウザと同様、ウェブビューも移動履歴のリストを保存します。ふたつのプロパティ ...
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