15章ビデオ
単純なビデオ再生には、Media Playerフレームワークが提供するビューを利用します。このフレームワークを使うには、ソースに@import MediaPlayer
と記述します。関連するクラスは次のふたつです。
- MPMoviePlayerController——ムービーを再生するビューを提供します。このビューには、ユーザーが再生を制御するためのコントロールが含まれています。
- MPMoviePlayerViewController——UIViewControllerのサブクラスで、MPMoviePlayerControllerを所有し、そのビューを表示します。
また、ビデオをトリミングするためのシンプルなインタフェース(UIVideoEditorController)も用意されています。
高度なビデオ再生や編集には、AV Foundationを使用できます。この章の最後で、AV Foundationを取り上げ、ムービーやオーディオの再生が可能なもうひとつのクラスであるAVPlayerについて説明し、AV Foundationのビデオ編集やオーディオ編集機能も紹介します。
MPMoviePlayerViewControllerやAVPlayerで音声を出力する場合は、アプリのオーディオセッションにも注意が必要になるかもしれません。詳しくは14章を参照してください。ただし、どちらのクラスも、アプリがバックグラウンドに移る際に再生を一時停止し、フォラグラウンドに戻る際には再生を再開するといった動作はうまく処理してくれます。
ムービーファイルは、.movや.mp4などの標準的な形式はもちろん、音声ファイルでもかまいません。したがって、MPMoviePlayerViewControllerやMPMoviePlayerViewControllerは、簡単に音声ファイルを再生する方法としても利用できます。この音声ファイルには、インターネットからリアルタイムで取得したファイルも含まれます。さらに、14章でUIが利用できないと指摘したAVAudioPlayerとは異なり、一時停止や再生ヘッドの移動などが可能な、標準的なコントロールも提供されます。 ...
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