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ハイベロシティITの基本となっている考え方のもう 1 つが「アジャイル」です。
本節では「アジャイル」とは何かについて紹介します。
アジャイル(Agile)とは、「俊敏な、機敏な」という意味の英単語です。2001
年に、「スクラム」や「XP(Extreme Programming)」をはじめとする軽量開発手
法を提唱するソフトウェア・エンジニア達が集まり、自分達が目指し、大切にしてい
る共通の考え方を「アジャイルソフトウェア開発宣言(アジャイルマニフェスト)」
として発表しました(図5-1)。同様に、重要な理念として「アジャイル宣言の背後
にある原則」も発表されています(図5-2)
アジャイルはソフトウェア開発についての考え方でしたが、ソフトウェアの開発の
範囲に留まらず、顧客も含めた組織全体が取り入れるべき考え方と手法として発展し
ていきます。
また、開発と運用の協働(コラボレーション)により、顧客へ価値を迅速かつ柔軟
に届ける「DevOps」という考え方へも発展していきました。これらはDX(デジタ
ル・トランスフォーメーション)のために必須の考え方として、注目されています。
アジャイルソフトウェア開発の中で最も普及している手法として、「スクラム
(Scrum)」があります。そのスクラムの提唱者の一人であるジェフ・サザーランド
氏が着想を得る原点となったのが、日本企業のイノベーションの成功要因を研究し
た論文です。具体的には、野中郁次郎氏(一橋大学名誉教授、カリフォルニア大学
バークレー校特別名誉教授、日本学士院会員)と竹内弘高氏(ハーバード大学経営大 ...