13章モデル6:ツーサイドマーケットプレイス

ツーサイドマーケットプレイスはECサイトの変形である。だが、個別に議論する価値があるほどの違いがある。7章を読み終わって、こうしたビジネスをしているという結論を出したのであれば、ここに知るべきことが書いてある。

このモデルでは、購入者と販売者の取引が成立したときにお金を稼ぐことができる。eBayは間違いなく最も有名なツーサイドマーケットプレイスの例だろう。基本となるパターンはよく知られている。以下のビジネスモデルを考えてほしい。いずれもツーサイドマーケットの側面を持っている。

  • 不動産情報サービスは、購入予定者にさまざまな条件の不動産情報を提供する。そして、取引成立のたびに一定額または数パーセントの手数料を徴収する。
  • Indiegogoは、アーティストが自分のプロジェクトを一覧にして、支援者を集めるサイトである。支援者はプロジェクトを閲覧して、支援したいプロジェクトを探す。サイトは支援金の一部を徴収している。
  • eBayとCraigslistでは、販売者は商品の掲載と販促が可能であり、購入者はその商品を購入できる。Craigslistの場合は、大部分の取引を無料にして、少数の取引(特定の市でのレンタルなど)からお金を徴収している。
  • アプリストアでは、収益の一部を徴収する代わりに、ソフトウェア開発者がソフトウェアを公開できる。アプリストアはアプリのカタログやデリバリーを扱うだけでなく、アップデートの配布・訴訟の支援・取引の管理なども行う。
  • 出会い系サイトでは、パートナーを希望する人たちがお互いにプロフィールを閲覧できる。紹介手数料や有料会員限定の情報などで収益を得ている。
  • HotwireやPricelineでは、ホテルが空き部屋の情報を掲載できるようになっており、割引価格で購入したい宿泊者を発見することができる。実際に購入されるまで、ホテルの情報は公開されない。 ...

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