まえがき
本書はC++版のOpenCV(Open Source Computer Vision Library)バージョン3.xの実用的なガイドブックであり、OpenCVを効果的に用いるために必要となるコンピュータビジョンについての一般的な背景知識もあわせて説明するものです。
目的
コンピュータビジョンは、次の4つに起因して急速に成長している分野です。
- 携帯電話の出現による無数のカメラの普及
- インターネットと検索エンジンが生み出す巨大な流量の画像や動画データと、それらを蓄えた膨大なデータベース
- コンピュータの高い処理能力のコモディティ化
- (ディープニューラルネットワークの出現とともに)ビジョンアルゴリズムのさらなる成熟(https://github.com/opencv/opencv/tree/master/modules/dnn のdnn参照[opencv_contrib])。
OpenCVは、何十万もの人々がコンピュータビジョンでより生産的な仕事をできるようにすることで、この分野の成長における重要な役割を担ってきました。OpenCV 3.xは、最適化されたC++のコンピュータビジョンアーキテクチャをたくさんのプラットフォーム上に提供することで、今では学生、研究者、専門家、企業家などが効率的にプロジェクトを実装し、研究をすぐに開始することを可能にしているのです。
本書の目的を次に示します。
- OpenCVの関数呼び出しが実際に何を意味するか、関数をどのように正しく使うかについて詳しく説明することでOpenCVをわかりやすく解説する
- ビジョンアルゴリズムがどのように機能するかを直感的に理解できるようにする
- どのアルゴリズムをいつ使用すべきかを判断できるようにする
- 実際に動くサンプルコードをたくさん提供することで、これからコンピュータビジョンや機械学習アルゴリズムを学ぼうとする読者の手助けをする ...
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