10章グラフィックス
ウェブがテキストよりはるかに視覚的なのは明白です。画像はロゴやボタン、写真、グラフ、広告、アイコンにいたるまでさまざまな形で目にします。こうした画像の多くは、Photoshopなどのツールで作成された、静的で、変化しないものです。しかし、アマゾンのお勧め商品やYahoo!ファイナンスの株価チャートなど、動的に作成されるものも多くあります。
PHPはGD拡張モジュールによるグラフィックスの作成をサポートしています。本章では、PHP内で画像(イメージ)を動的に生成する方法を見ていきます*1。
*1 [監訳注]GD拡張モジュールを使用するには、php.ini
ファイルで、;extension=gd
の行頭にある;
を削除してサーバーを再起動します。
10.1 ページへの画像の埋め込み
1回のHTTPリクエストで、テキストとグラフィックスが混在して流れてくる、というのはよくある誤解です。ページを見るときには、結果としてそれらが1つのページにあるのでそう思われるのでしょう。テキストとグラフィックスを含む標準的なウェブページは、ウェブブラウザからの複数回にわたるHTTPリクエストによって作成される、ということは重要なので、覚えておいてください。ウェブサーバーは1回のリクエストに対して1回のレスポンスで応じます。レスポンスに含むことができるのは1種類のデータだけで、画像の場合も個別のHTTPリクエストとサーバーのレスポンスが必要です。したがって、テキストと2つの画像を含むページを見ている場合には、3回のHTTPリクエストとそれに応じたレスポンスがあったということになります。
たとえば、次のようなHTMLページを考えてみましょう。
<html> <head> ...
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