4章文字列
文字列は、PHPのデータの基本的な構成要素の1つです。各文字列は、バイトの連続(シーケンス)を表現します。文字列の範囲はテキストの(人間により)可読な部分(To be or not to be
のようなもの)からバイト単位で整数としてエンコードされたデータの連続(\110\145\154\154\157\40\127\157\162\154\144\41
のようなもの)まであります†1。PHPアプリケーションによって読み書きされるデータのすべての要素は、文字列として表現されます。
[†1] このバイト表現は、文字列の「Hello World!」が8進法文字表記で書式指定されたものです。
PHPでは、一般的に文字列はASCII値(https://ja.wikipedia.org/wiki/ASCII)にエンコードされていますが、ASCIIと他の書式(UTF-8のような)との間で必要に応じて変換できます。文字列には、必要に応じてnull
バイトを使うことができ、PHPのプロセスに十分に使用可能なメモリがある限り、文字数に制限はありません。
PHPで文字列を作成する最も基礎的な方法は、単一引用符(シングルクォート)で括ることです。単一引用符で括られた文字列は文字通りの表現(リテラル命令)として扱われ、特殊文字もなく、いかなる変数の補間もありません。単一引用符で括られた文字列内にリテラルの単一引用符を含めるには、その単一引用符の前にバックスラッシュを付けてエスケープする必要があります。実際、'
と\
の2文字はエスケープするために、\'
と\\
のようにします。単一引用符で括られた文字列とそれに対応する出力を、例4-1に示します。
変数補間は、文字列内の変数を変数名で直接参照し、インタプリタの実行時に変数をその値で置き換える方法です。補間することでより柔軟に文字列を扱うことができ、単一の文字列を記述しておいて、その内容の一部をコード内のその場所でのコンテキストに合わせて、動的にその内容を置き換えることができます。 ... |
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