20章Pyアート

アートはアートだろう。違うのか?

それでも水は水だ。それから東は東で西は西だ。

クランベリーをとってきてアップルソースみたいにぐつぐつ煮たら、

ルバーブよりもずっとプルーンに似た味になる。

──グルーチョ・マルクス

 ここからの3章では、アート、ビジネス、科学という人間のごく普通の活動に対するPythonの応用について説明する。これらの分野のどれかに興味があるなら、何らかのアイデアをつかむか、何か新しいものを試そうという気になるだろう。

20.1 2次元グラフィックス

 コンピュータ言語は、どれも多かれ少なかれコンピュータグラフィックスに応用されてきた。この章で紹介する重量級のプラットフォームの多くは、スピード上の理由からCかC++で書かれているが、生産性を上げるという理由でPythonライブラリを追加している。では、2次元イメージングライブラリから見ていこう。

20.1.1 標準ライブラリ

 標準ライブラリには、グラフィックス関連モジュールはごくわずかしか含まれていない。

imghdr

このモジュールは、イメージファイルのファイルタイプを検出する。

colorsys

このモジュールは、RGB、YIQ、HSV、HLSの間で色の変換を行う。

 O'Reillyのロゴをダウンロードしてoreilly.pngというローカルファイルに保存したら、次のコマンドを実行できる。

>>> import imghdr
>>> imghdr.what('oreilly.png')
'png'

 標準ライブラリには、いわゆる「タートルグラフィックス」を表示するturtlehttps://bit.ly/3gZ22xF)も含まれており、若い人々にプログラミングを教えるために使われている。次のコマンドを実行すると、デモを動かせるようになる。 ...

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