7章文字列と日付
文字列や日付には統計プログラミングパッケージが必要なのでしょうか。
ファイルの読み込みやレポートの出力を行うと、必ず文字列が必要になります。実際の問題を処理する際には日付が必要となります。
Rは文字列も日付も扱う機能を備えています。Perlなどの文字列指向言語とあまり適切とは言えない比較をされることがありますが、これはその処理に向いているかどうかの問題です。確かにPerlは文字列処理には向いていますが、私はPerlでロジスティック回帰を行いたいとは思いません。
Rでは文字列と日付が扱いにくいとされていましたが、tidyverseパッケージのstringr
とlubridate
により、状況は改善されています。本書の他の章と同様に、以降の例ではR baseパッケージと、作業をより簡単、高速、便利にするアドオンパッケージの両方を示します。
日付と時刻のクラス
Rには日付や時刻を扱うためのさまざまなクラスがあります。さまざまな選択肢が欲しい場合はいいのですが、簡潔さの方を求める場合には迷惑です。クラスごとに大きな違いがあります。日付専用のクラスと日付時刻のクラスがあるのです。どのクラスでもカレンダー日付(March 15, 2019など)は扱えますが、すべてのクラスが日付時刻(11:45 AM on March 1, 2019など)を表せるわけではありません。
次のクラスはRの標準ディストリビューションに含まれています。
Date
Date
クラスはカレンダー日付を表せるが、時刻は表せない。日付を扱う際に便利な汎用的なクラスで、変換、書式設定、基本的な日付演算、タイムゾーン処理などの機能がある。本書の日付関連のレシピのほとんどはDate
クラスを使っている。POSIXct ...
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