16章R Markdownと公開

Rだけでも信じられないほど強力なデータ分析・可視化ツールですが、ほとんどの人は分析した後にその結果を他の人に伝える必要があります。結果は、論文、ブログ投稿、PowerPoint、書籍などを使って伝えることが可能です。R Markdownは、Rで行った分析や可視化を公開可能なドキュメントにできる便利なツールです。

R Markdownは、RコードをMarkdown形式でプレーンテキストファイルに追加できるパッケージ(ツールのエコシステム)です。そして、PDF、HTML、Microsoft Word、Microsoft PowerPointなどのさまざまなフォーマットでドキュメントをレンダリングできます。レンダリング(ニッティング(knitting)とも呼ばれます)するときには、Rコードが実行され、その結果の出力と図が最終ドキュメントに入ります。

本章では、R Markdownドキュメントを作成するためのレシピを紹介します。本章のレシピを試した後、さらに詳しくR Markdownについて学ぶ一番良い方法は、ソースファイルと他の人のR Markdownの最終出力を調べることです。今あなたが読んでいるこの書籍もR Markdownで書かれています。本書のソースはGitHub(https://github.com/CerebralMastication/R-Cookbook)で確認できます。

さらに、Yihui Xie, J. J. AllaireとGarrett Grolemundの『R Markdown: The Definitive Guide』(https://bookdown.org/yihui/rmarkdown/)もR Markdownで書かれています。このソースもGitHub( ...

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