3章 オペレーティングシステムOperating System

この章では、Raspberry Piで使われているLinuxオペレーティングシステムをさまざまな角度から見ていく。多くのレシピでは、コマンドラインを使用する。WindowsやmacOSに慣れた人にとっては、ちょっとしたカルチャーショックを感じるかもしれない。しかし慣れてしまえば、コマンドラインを使った作業は驚くほど効率的だ。

ファイルの移動、名前の変更、コピー、削除といった単純なファイル操作の多くは、WindowsやmacOSと同様にグラフィカルに行うこともできる。これが最初のレシピの題材だ。

レシピ3.1:GUIでファイルを操作する

課題 macOSマシンやWindows PCのように、グラフィカルなインターフェイスを使ってファイルを操作したい。

解決 ファイルマネージャを使う。

 このプログラムは、ラズベリーメニューの「アクセサリ(Accessories)」グループの中にあるはずだ[図3-1]

 ファイルマネージャを使うと、あるディレクトリーから別のディレクトリーへファイルやディレクトリーをドラッグアンドドロップしたり、Editメニューを使ってファイルをコピーして別の場所へペーストしたりできる。このような操作は、WindowsのエクスプローラーやmacOSのFinderとほとんど同じだ。

図3-1 ファイルマネージャ

図3-1 ファイルマネージャ

解説 ファイルマネージャの左側には、フォルダーの構造が表示される。 ...

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