10章 ハードウェアの基本Hardware Basics

この章では、Raspberry Piの汎用入出力(GPIO)コネクターを設定し、利用するための基本的なレシピを紹介する。このコネクターを使って、さまざまな興味深い電子回路をRaspberry Piと接続することができる。

レシピ10.1:GPIOコネクターのピン配置

課題 GPIOコネクターに電子回路を接続したいので、すべてのピンの役割を知っておきたい。

解決 Raspberry PiのGPIOコネクターには、実際には3つのバージョンがある。無印Raspberry Piの26ピンのレイアウトが2種類と、「プラス」以降のモデルの40ピンのレイアウトだ。

 26ピンのRaspberry Piは実用的なコンピューターというよりも骨とう品に近いものだし、低速で多くのソフトウェアと互換性がない。そのため、実用的な見地からはRaspberry Pi 4以降、あるいは少なくともRaspberry Pi 3を使ったほうがいいだろう。

 図10-1に、現在の40ピンのレイアウトを示す。最新のRaspberry Pi 5に至るまで、40ピンのGPIOコネクターのあるRaspberry Piのピン配置はすべて同じだ。

 上側の26ピンは、オリジナルのRaspberry PiモデルBリビジョン2の26ピンと同じになっている。このため、40ピンのRaspberry Piモデルでも26ピンのRaspberry Pi用に設計されたハードウェアやソフトウェアが使える。40ピンのコネクターで増えたピンは、GND接続が3本とGPIOピンが9本だ。ID_SDピンとID_SCピンは、特別なシリアルメモリーチップとの通信用で、このチップは例えばHAT(Hardware ...

Get Raspberry Piクックブック 第4版 now with the O’Reilly learning platform.

O’Reilly members experience books, live events, courses curated by job role, and more from O’Reilly and nearly 200 top publishers.