June 2012
Beginner to intermediate
260 pages
2h 35m
Japanese
ぼくたちは大成功を収めたソフトウェア企業で働いてきた。周りにはすごいエンジニアたちがいた。でも、そこで目にするコードには改善の余地があった。なかには本当にひどいコードもあった。君も見たことあるんじゃないかな。
美しいコードを見ると感動する。優れたコードは見た瞬間に何をしているかが伝わってくる。そういうコードは使うのが楽しいし、自分のコードもそうあるべきだと思わせてくれる。
本書の目的は、君のコードをよくすることだ。ぼくたちが「コード」と呼んでいるのは、君がエディタで目にするプログラムコードのことだ。本書では、プロジェクトの全体アーキテクチャやデザインパターンの話はしない。そういうのも大切だけど、プログラマが日常的に時間を費やしているのは、もっと「基本的」なことだと思う。例えば、変数に名前をつけたり、ループの処理を書いたり、問題を関数のレベルまで分解したり。こうした活動の大部分は、既存のコードの読み書きに費やされている。本書が日々のプログラミングのお役に立てば幸いだ。お役に立つようなら、チームのメンバにも推薦しておいて欲しい。
本書の目的は、読みやすいコードを書くことである。その中心となるのは、コードは理解しやすくなければいけないという考えだ。具体的に言えば、誰かが君のコードを読んで理解する時間を最短にするということだ。
この考えを説明するために、本書では、C++・Python・JavaScript・Javaといったプログラミング言語を使っている。いずれも応用的な機能は使っていないので、言語のことをよく知らなくても難なく読み進められると思う(それに、コードを読みやすくする話は言語とは関係ないからね)。 ...