12章ローンチの準備をする
数週間前と比べると、顧客のニーズが理解できるようになり、MVPの定義も明確になっているはずです。ただし、引き続きイノベーターのバイアスには注意してください。このステージになっても、注意散漫になったり、構築に時間をかけすぎたり、間違った製品を構築したりするものです。
MVPの構築にフォーカスするだけではありません。製品のローンチの「速度、学習、集中」を最適化するために、他の項目にもフォーカスする必要があります。
製品のキャンペーンやPR活動ではありません。実証されていない製品を話題にしてもらうのは、早すぎる最適化です。多くのトラフィックを生み出せたとしても、定着してもらえるような説得力がなければ、トラフィックはすぐに消えてしまいます。
製品のローンチとマーケティングの発表は分けましょう。製品のローンチは、アーリーアダプターだけを対象にして、価値を提供できたかどうか(UVPを実現できたかどうか)を検証することが目的です。
顧客に対して価値の提供を繰り返し示すことができたときに、マーケティングの発表をすることが可能になります。
本章では、製品のローンチの「速度、学習、集中」を最適化する方法を紹介します。
図12-1は、90日間サイクルの様子を示しています。4スプリント(2か月)以下でMVPを構築し、1スプリントでローンチの準備をしてから、アーリーアクセスのローンチをします。これはあくまでもガイドラインであり、製品によって必要な期間は違います。
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