9章複数のテーブルおよびクエリーの操作

この章では、結合や集合演算子を使って複数のテーブルを1つにまとめる方法と、共通テーブル式を使って複数のクエリーを扱う方法について解説します。

表9-1は、この章で扱う3つの概念に関する説明とコード例を示したものです。

表9-1 複数のテーブルやクエリーの操作

概念説明コード例
テーブルの結合一致する行に基づいて、2つのテーブルの列を結合するSELECT c.id, l.cityFROM customers c  INNER JOIN loc l    ON c.lid = l.id;
集合演算子一致する列に基づいて、2つのテーブルの行を結合するSELECT name, cityFROM employees;UNIONSELECT name, cityFROM customers;
共通テーブル式クエリーの結果を一時的に保存して、別のクエリーから参照できるようにする。これには、再帰クエリーや階層クエリーも含まれるWITH my_cte AS (  SELECT name,    SUM(order_id)    AS num_orders  FROM customers  GROUP BY name) SELECT MAX(num_orders)FROM my_cte;

9.1 テーブルの結合

SQLでは、結合(joining)とは、1つのクエリーの中で複数のテーブルからデータをまとめることを意味します。次の2つのテーブルは、ある女性たちが住んでいる州(state)と彼女たちが所有しているペット(pet)を表します。

-- states -- pets +------+-------+ +------+------+ | name ...

Get SQLポケットガイド 第4版 now with the O’Reilly learning platform.

O’Reilly members experience books, live events, courses curated by job role, and more from O’Reilly and nearly 200 top publishers.