付録Bスタイルシート入門
「5章 文書構造」でも述べたように、SVG要素のいくつかの属性は、その要素の幾何学的な形状を制御します。<circle>
要素のcx
属性(中心のx座標)は、そのような属性の一例です。属性にはそのほかに、たとえばfill
属性のように、要素のプレゼンテーション(視覚的な提示方法)を制御するものもあります。スタイルシートは、プレゼンテーションを幾何学的な構造から切り離すための手段を提供します。スタイルシートを使うと、すべての文書から参照される1つのスタイルシートを変更することで、さまざまなSVG要素の(さらには文書の)視覚的な表示を制御できます。
B.1 スタイルの解剖
スタイル(style)とは、ある要素についての視覚的なプロパティ(特性)と、そのプロパティに持たせたい値とを指定したものです。プロパティの名前と値は、コロン(:
)で区切ります。たとえば、ある要素のストロークの色を青にするためのスタイル指定子は、stroke: blue
となります。
1つのスタイルの中で複数のプロパティを指定するには、それらの指定子をセミコロン(;
)で区切ります。次に示すスタイル指定子は、ストロークの色を赤に、ストロークの幅を3ピクセルに、塗りつぶしの色をライトブルーに設定します。プロパティと値の最後のペアの後にも、セミコロンを記述します。これは必須ではありませんが、一貫した外見をスタイルに与えるために行います。
stroke: red; stroke-width: 3px; fill: #ccccff;
B.2 インラインスタイル:style属性
設定したい視覚プロパティを決めたら、それらを適用する要素を選択する必要があります。スタイル指定を1つの要素に適用するための最も簡単な方法は、スタイル指定を ...
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