12章サイコロ化:最終課題

誰でも対策どおりに行くと思っているものだ。顔面に一発食らうまでは。

—— “鉄人”マイク・タイソン

さまざまな理論の紹介と復習問題が完了し、ついに訓練が終了しました。ここまでくれば、TensorFlow.jsを利用してこれまでにない独創的なやり方で機械学習を活用するような計画を立てることができます。本章で取り組むのは最終課題です。TensorFlow.jsを用いて機械学習の新しい側面を学ぶのではなく、本章ではまず課題を紹介し、その後で身につけたスキルを活用してその課題の解決策を構築します。この章ではアイデアからその実現までを、実際に問題の解決しながら体験してもらいます。本書が初めて読む機械学習の本だろうと10冊目の本だろうと、この最終課題はあなたの栄光の時(time to shine)となります。

本章の内容は以下のとおりです。

  • 問題を調査します
  • データを作成し拡張します
  • 問題を解決するためにモデルを訓練します
  • ウェブサイトにソリューションを組み込みます

この章を終えると、楽しい機械学習プロジェクトを最初から最後まで自身のスキルで実現したことになります。

12.1 サイコロ化チャレンジ

これから新しく身につけたスキルを使用して、アートと科学の境界を乗り越えます。エンジニアはこれまでも長い間、機械を利用してすばらしい視覚的な効果を実現してきました。中でも注目すべきは、(図12-1のような)レンズと鏡を使用したカメラ・オブスクラ技法†1によってマッドサイエンティストが現実の風景を写し取れるようになったことでしょう。

[†1] カメラ・オブスクラについてさらに知りたければTim's Vermeerのドキュメンタリを見てください。https://www.sonyclassics.com/timsvermeer/ ...

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