3章Unityでのスクリプティング
ゲームを動作させるには、ゲーム内で実際に何が起きるかを定義する必要があります。Unityはグラフィックの描画、プレイヤーの入力やオーディオの再生といったゲーム開発の基盤として必要なものを提供してくれますが、ゲーム固有の機能を追加していくのはあなた次第です。
何かを起こすためにはスクリプトを書いてゲームオブジェクトに追加することになります。本章ではC#プログラミング言語を用いたUnityのスクリプティングシステムについて解説します。
Unityで使えるプログラミング言語 Unityプログラミングするときには言語を選択できます。Unityは公式にC#と「JavaScript」という異なる2つの言語をサポートしています。 JavaScriptを鍵括弧で囲んだのには理由があります。このJavaScriptは読者が広く親しんでいるかもしれないJavaScriptとは実際には違うものです。この言語はJavaScriptに似ていますが、いくつかの違いがあります。そのためUnityのユーザーやUnityチーム自身からはしばしば、「UnityScript」と呼ばれています。 本書では2つの理由によりUnityのJavaScriptは使用しません。ひとつ目の理由はUnityのリファレンス資料がJavaScriptよりもC#の情報がまとまっている傾向にあるからです。おそらくUnityの開発陣もC#を使うことを推奨しているのでしょう。 2つ目として、JavaScriptがUnityに特化したバージョンだったのに対して、C#をUnityで使用する場合はUnity以外で使うC#と同じ言語を使うことができます。つまり言語に関する情報を集めやすいということです。 ... |
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