5章ゲームプレイに向けた準備

ノームとロープを作成できたので、ここからはユーザーの入力をゲームに反映するシステムを準備します。

このシステムを2つのパートで実現します。まずは、スマートフォンが傾いたときにノームが左右に振れることを実現するスクリプトを追加します。そのあと、ロープの伸縮を行うボタンを追加します。

それが済んだら、ゲーム全体の動作を行うコードの実装を始めます。まず初めに、今後ノームが使うことになる多くのものを準備します。そのあと、ゲームの重要な状態を管理するマネージャーオブジェクトを実装します。

5.1 入力

これからの開発を進めるためにデバイスからの入力を受け取る必要があるので、Unityエディターで入力を受け取れるようにしておきます。そうしないと、ゲームをビルドしてデバイスにインストールする以外に確認の方法がなく、それには時間がかかります。ビルドしなくても、Unityでは加えた変更を迅速にテストすることができます。毎回ビルドしていたのでは、時間がかかって開発スピードが落ちてしまいます。

5.1.1 Unity Remote

Unityエディターに簡単に入力を提供するために、UnityはApp StoreにUnity Remoteというアプリを用意しています。Unity Remoteはスマートフォンのケーブルを介してUnityエディターに接続します。エディター上でゲームを実行すると、スマートフォンにも[Game]ウィンドウのコピーが映し出され、スマートフォンからはタッチとセンサーの情報がスクリプトに送り返されます。これでビルドしなくてもゲームをテストできます。スマートフォンで行うことはアプリを立ち上げて、インストールされたゲームと同様にプレイするだけです。

Unity ...

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