6章捕まえた物の保管
前章ではCatch
シーンを開発し、プレイヤーがモンスターを捕まえることができるようになりました。しかしながら、お気づきのように、モンスターを捕まえることができるだけでしかなく、捕まえたモンスターを置いておくための場所がありませんでした。本章では、プレイヤーのインベントリーシステムを構築します。これにより、プレイヤーは手に入れたモンスターやその他のアイテムを必要に応じてストレージに保管できるようになります。さらに、ストレージ内のモンスターや、ゆくゆくは他のアイテムにもアクセスすることができるUIを構築していきます。
本章では、プレイヤーが捕まえたモンスターやその他のアイテムの保管に利用できるインベントリーシステムの開発にほぼすべての時間を費やしていきます。まずはインベントリーシステムの中核となるデータベースから取りかかり、その後にプレイヤーがインベントリーにアクセスするために必要なUI要素の構築に移ります。このような流れの中で、今までに作成してきたシーンをつなぎ合わせてゲームの動作確認用の最初のバージョンを完成させます。本章で取り扱う内容の概要を以下に示します。
- インベントリーシステム
- ゲームの状態の保存
- サービスのセットアップ
- コードの確認
- MonsterオブジェクトのCRUD操作
Catch
シーンの修正- Inventoryシーンの作成
- メニューボタンの追加
- ゲームの統合
- モバイル開発の苦悩
6.1 インベントリーシステム
アドベンチャーゲームやロールプレイングゲームをプレイしたことがある人は、きっとインベントリーシステムになじみがあることでしょう。インベントリーシステムは、これらのゲームにとって必要不可欠な要素ですが、同様に我々のゲームでも必要なものです。そこで少し時間を費やしてシステムが必要とする機能を洗い出していきます。インベントリーシステムに必要な機能のリストを以下に示します。 ...
Get UnityによるARゲーム開発 ―作りながら学ぶオーグメンテッドリアリティ入門 now with the O’Reilly learning platform.
O’Reilly members experience books, live events, courses curated by job role, and more from O’Reilly and nearly 200 top publishers.