3章VRのビルドと実行

VRに最適化された眼球をもつ、未来の人類(筆者の想像)

図3-1 VRに最適化された眼球をもつ、未来の人類(筆者の想像)

うん、まあ、とってもすごいのはよくわかったけどさあ、VRはどこに行ったの? 僕はVRが欲しいんだ!

まあまあ慌てないで。もうすぐだから。

まずは、VRアプリをビルドして、バーチャルリアリティデバイス(以下、VRデバイス)のヘッドマウントディスプレイ(HMD)で実行できるように、プロジェクトをセットアップしていきます。その後に、VRのハードウェアテクノロジーがいったいどのように動作しているのかという点について、さらに詳しく解説します。この章では、次のようなトピックを取り上げます。

  • さまざまなVRデバイス統合ソフトウェアについての説明
  • VRデバイス向けのプロジェクトのビルドやインストール
  • VRテクノロジーの動作の仕組みに関する詳細や用語の定義
[警告]

本書のプロジェクトは順番に実装しなくてもよいようになっています。それぞれの章は、それまでの章に依存しませんので気にせずに飛ばしてかまいません。ただしこの章は例外です。本書の残りの章に進む前にMeMyselfEyeプレハブ、ターゲットビルドデバイス、Clickerクラスを実装してください。

3.1 VRデバイス統合ソフトウェア

Unityプロジェクトとバーチャルリアリティデバイスを統合するにはどのような方法があり得るのか理解しておきましょう。一般的には、VRヘッドセットを着けているそれぞれの目に対して立体視画像を描画できるカメラがUnityのプロジェクトになければなりません。 ...

Get UnityによるVRアプリケーション開発 ―作りながら学ぶバーチャルリアリティ入門 now with the O’Reilly learning platform.

O’Reilly members experience books, live events, courses curated by job role, and more from O’Reilly and nearly 200 top publishers.