8章ウォークスルーとレンダリング

Krystian Babilinskyによるリビングルームのシミュレーション。許可を得て使用

図8-1 Krystian Babilinskyによるリビングルームのシミュレーション。許可を得て使用

この章では、レベルのデザインやモデリングそしてレンダリングについてもう少し深く掘り下げ、VR体験が可能なウォークスルー(歩きまわり)のアニメーションを実装します。シーンは写真の展示室です。まずシンプルな間取りのプランを作成し、Blenderを使って上下に引き伸ばして壁を作ります。写真の画像については、読者の好みのものを利用してください。そして、展示室の中を歩きまわっているようなシンプルなアニメーションを作ります。最後に最適化とパフォーマンスそして快適さについて技術的検討を行います。

この章で扱うトピックは以下のとおりです。

  • BlenderとUnityを使い、シンプルな展示室を作成する
  • 展示室内でのウォークスルーのアニメーションを作成する
  • 複雑なシーンでのパフォーマンスを向上させる手法を学ぶ

この章で作成するプロジェクトはすべて独立しており、他の章から参照されることはありません。プロジェクトの作成を省略、あるいは保存しなかったとしても問題はありません。

8.1 Blenderを使ったモデル作成

本物のようなマテリアルとライティングを使ってリアルなモデルを作るには、本書の範囲を超えるセンスと技術が必要です。多くの人々は、エキスパートたちが作成してオンライン(Unityアセットストアなど)で公開しているモデルを再利用しています。デザインのためのアプリケーションには、3D ...

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