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クラウドの台頭

システムはオンプレミスからクラウドへと変化している

ひと昔前の情報システムの形態

 ひと昔前の情報システムは、自社でサーバーを調達し、その上に自前で開発するか、あるいはERPなどのパッケージを用いてシステムを構築することが一般的な形態でした。このことを「オンプレミス」(情報システムの設備(ハードウェア)を自社で保有して運用すること。略して“オンプレ”ともいう)といいます。

保有することから利用することに変わっていくシステム

 近年、ネットワーク技術の発達やコンピュータの処理能力の向上により、従来とは異なるシステムの利用形態が生まれています。

 新しい形態では、システムを自社に設置して自社の端末からアクセスして使うのではなく、IT業者が保有するデータセンターなどの共同で利用できるシステムにインターネットを経由してアクセスして処理を行うことが可能となってきました。こうしたコンピュータの機能や性能を共同利用するための仕組みを「クラウドコンピューティング」あるいは「クラウド」と呼びます。

クラウドコンピューティングの定義

 米国国立標準技術研究所(NIST)では、2011年に「NIST Special Publication 800-145(NISTによるクラウドコンピューティングの定義)」を公表し、クラウドコンピューティングについて次のように定義しています。

共用の構成可能なコンピューティングリソース(ネットワーク、サーバー、ストレージ、アプリケーション、サービス)の集積に、どこからでも、簡便に、必要に応じて、ネットワーク経由でアクセスすることを可能とするモデルであり、最小限の利用手続きまたはサービスプロバイダとのやりとりで速やかに割当てられ提供されるもの ...

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