本書で取り上げた内容を応用して、わかりやすい、目的を達成しやすいプレゼンテーションを作ってみましょう。

 ただ身も蓋もないですが、常にこのやり方が完全な正解というわけではありません。プレゼンテーションをする状況や対象で変わってきます。筆者個人の経験に基づいた一事例としてここに記載します。普通に社会生活を送る上では、そんなに外れてはいないはずです。

アウトラインの作成

 まずアウトラインから作成します。いきなりPowerPointを起動して作り始めようとしてはいけません。これはプレゼンテーションに関わるどの書籍を読んでも、プレゼンテーションの上手な人に聞いても同じ答えが返ってくるはずです。いきなり作り始めてはいけないと。

 アウトラインとは、プレゼンテーションの骨格を意味します。書籍でいえば目次です。

 大仰なツールを使う必要はありません。紙にペンで書いてもいいですし、メモ帳でも、エディタでも何でもいいです。スライドを作り込む前に全体の構成をじっくり検討することが大切です。

アウトラインの例

# プレゼンテーションの作り方をプレゼンする

# アウトラインの作成

* いきなり作らない

* アウトラインの段階でレビューを受ける

# スライドの作成

## デザイン

* 揃えると綺麗に見える

* 文字のサイズ

# 話し方

* 場数を踏むのが上達の一番効率的な方法

* 正直に

* 2人体制で実施する効果

 エンジニアがよく使うMarkdown形式で書いていますが、どのような形式で表現してもかまいません。書きながら、どの単位でスライド1枚にするか意識して整理します。 ...

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