4章アーキテクチャの分解
10月4日(月)10時4分
分散アーキテクチャへの移行とモノリシックなSysops Squadアプリケーションの分解にゴーサインをもらえたアディソンとオースティンは、それらをどのように始めるか、最善のアプローチを決定する必要があった。
「アプリケーションが大きすぎて、どこから手をつけていいか分かりません。まるで巨象ですよ!」アディソンが叫んだ。
「そうですね」オースティンが言う。「大きな象はどうやって食べますか?」
「そのジョーク、知ってますよ」アディソンは笑いながら言った。「もちろん、一口ずつです」
「その通り。Sysops Squadアプリケーションも同じ原理で行きましょう」オースティンは言った。「一口ずつ、分解していきましょう。アプリケーションがフリーズする原因の1つにレポート機能がありましたよね。そこから始めてみるのはどうでしょう?」
「良いかもしれませんが……」アディソンは言った「データのことが気になります。レポートを別のサービスにするだけでは、問題は解決しませんよね? データも分解しなければならないし、データポンプを使って別のレポート用データベースを作る必要もあると思います。最初に手をつける場所にしては、手強すぎませんか?」
「そのようですね」オースティンは言った。「では、ナレッジベース機能はどうでしょう? この機能は、かなり独立しているので、もっと簡単に切り出せるかもしれません」
「確かに。あとはアンケート機能も簡単に切り出せそうですね」アディソンは言った。「ただ、単に象を一口ずつ食べていくという訳でなく、もっと体系だったアプローチがあるんじゃないかというのが気になります」 ...
Get ソフトウェアアーキテクチャ・ハードパーツ ―分散アーキテクチャのためのトレードオフ分析 now with the O’Reilly learning platform.
O’Reilly members experience books, live events, courses curated by job role, and more from O’Reilly and nearly 200 top publishers.