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22章ここからどこへ

本書では、ソフトウェアシステムにおけるオブザーバビリティについて、さまざまな角度から考察してきました。 オブザーバビリティとは何か、そしてその概念をソフトウェアシステムに適用した場合にどのように機能するのか、機能要件から機能成果、そしてその採用をサポートするために変更しなければならない社会技術的なプラクティスに至るまで網羅してきました。

おさらいすると、本書の冒頭で「オブザーバビリティ」をこのように定義しました。

ソフトウェアシステムにおけるオブザーバビリティとは、システムがどのような状態に陥っても、それがいかに斬新で奇妙なものであっても、どれだけ理解し説明できるかを示す尺度です。 事前にデバッグの必要性を定義したり予測したりする必要はなく、システムの状態データのすべてのディメンションとディメンションの組み合わせで、アドホックな反復調査により、その奇妙な状態や新しい状態を比較しながらデバッグできる必要があります。 もし、新しいコードをリリースすることなく、どんな奇妙な、あるいは新しい状態でも理解できるのであれば、あなたのシステムにはオブザーバビリティがあると言えるでしょう。

この本では、オブザーバビリティに関連する多くの概念と実践を取り上げたので、この定義を少し強化できます。

もし、ソフトウェアシステムのどんな状態でも、どんなに斬新で奇妙でも、高カーディナリティ・高ディメンションのテレメトリーデータを任意に切り刻んで必要なビューにすることで理解でき、コア分析ループを使って比較しながらデバッグして問題の正しい原因を素早く切り分け、それらのデバッグニーズを事前に定義または予測する必要がなければ、あなたのシステムにはオブザーバビリティがあると言えるでしょう。 ...

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