16章

バックアップシステムのリプレースまたはアップグレード

 おめでとう! 娘の友人が「地球上で最も退屈な本」(本当のことは、我々の方がよくわかってるよね!)と呼ぶこの本の最終章に、あなたはたどり着いたのだ。約400ページの中で多くのことを取り上げたが、それらはこの章に挙げている推奨事項を理解するための前提条件となる。

 あなたがこの本を買ったのは、バックアップシステムのリプレースが必要だと確信したからで、どのシステムを選べばいいか私に教えてもらおうと、この章に飛びついたのかもしれない。まあ、落ち着いてもらいたい。もし、本当に全部読み飛ばしてここまできたのなら、そもそもバックアップシステムのアップグレードやリプレースを検討する前に、この本に書かれている他の全てを理解する必要がある。しかし念のため、この本を読んだ後に知っておくべき重要な事柄を以下に簡単にまとめておく。

バックアップとアーカイブの違い(3章

バックアップとアーカイブは似て非なるものであるという考え方は、バックアップとアーカイブのシステムを設計する上で極めて重要だ。これは私が常に伝えているトップ3のうちの1つであり、極めて重要だ。

3-2-1ルール(3章

2つのメディアに3つのバージョン、そのうちの1つは別の場所にあること。もし、あなたのバックアップシステムがそれに準拠していないなら、何かをとんでもなく間違えている。

何をバックアップするのか(8章

データセンターやIaaSベンダについては、バックアップすべきかどうかが議論されることはない*1。しかし、SaaSのデータをバックアップすべき理由(あるいはすべきかどうか)がわからない場合は、この重要な章を読んでもらいたい。

*1 [訳注]誰もがバックアップするのが当然と考えているから。 ...

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