6章なぜ止まってしまったか?
プロジェクトの運転手であるあなたには、全員を安全に目的地まで送り届ける責任があります。しかし、その旅はさまざまな理由から早々に止まってしまう可能性があります。事故や料金所、羊でいっぱいの田舎道といった障害物に遭遇するかもしれません。地図を失くしたり、行き先についての意見が一致していないことが判明したりする可能性もあります。あるいは、別の場所に行くべきだと気付くかもしれません。
6.1 プロジェクトが動いていない。動かすべき?
5章では、プロジェクトの開始について説明しました。今度は、プロジェクトの停滞や停止について見ていきます。まず、何かがうまくいかずにプロジェクトが止まってしまうケースとして、何かがブロッカーになることと迷子になることの2つの停滞理由を見ていきます。
次に、旅を意図的に止める方法を見ていきます。これは、早々の勝利宣言を意味する場合もあれば、目的地に到着したかどうかにかかわらず旅を終える時が来たことを意味する場合もあります。
組織のリーダーであるあなたにとって、プロジェクトが停滞している状況は、自分がリードしていないプロジェクトであっても支援できる良い機会です。ときには、今している仕事を脇に置いて、押したり、引いたり、小さな一歩を進めたりして(もちろん、大きなエスカレーションをすることもあります)、停滞しているプロジェクトを再び動かすことが、あなたの時間を最も有効に使う方法になります。Will Larsonが言うように、この小さな時間の投資は大きな影響をもたらします(https://oreil.ly/LKc0I)。
驚くほど多くのプロジェクトが、あと一歩のところで成功から遠ざかっていたり、素早い修正が行えずに新たなチャンスを逃していたり、ちょっとした会話ができていなくて合意に至れていなかったりします。保持している組織的な特権、社内で築き上げた人間関係、そして経験から得た隅々まで見通す能力をもってすれば、ほんのわずかな労力を投じるだけで、プロジェクトの結果を変えられるかもしれません。それは、あなたが行うことの中で最も価値のある仕事の1つです。 ...
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