7章制御フローを読みやすくする

条件やループなどの制御フローがないコードは読みやすい。他の場所に飛んだり枝分かれしたりするのは複雑なので、コードがすぐにわかりにくくなってしまう。本章では、コードの制御フローを読みやすくすることについて説明する。

[Tip]

鍵となる考え

条件やループなどの制御フローはできるだけ「自然」にする。コードの読み手が立ち止まったり読み返したりしないように書く。

7.1 条件式の引数の並び順

以下の2つのコードはどちらが読みやすいだろうか。

if (length >= 10)

または、

if (10 <= length)

ほとんどのプログラマは最初のほうが読みやすいと言うだろう。それでは、以下の2つならどうだろうか。

while (bytes_received < bytes_expected)

または、

while (bytes_expected > bytes_received)

これも最初のほうが読みやすい。それはなぜだろう? どんな原則があるのだろう? a < bb > aのどちらが読みやすいかなんて、どうやって決めるのだろう?

ぼくたちが便利に使っている指針を教えよう。

左側右側
「調査対象」の式。変化する。「比較対象」の式。あまり変化しない。 ...

Get リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック now with the O’Reilly learning platform.

O’Reilly members experience books, live events, courses curated by job role, and more from O’Reilly and nearly 200 top publishers.