リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック

11章一度に1つのことを

一度に複数のことをするコードは理解しにくい。例えば、オブジェクトを生成して、データをキレイにして、入力をパースして、ビジネスロジックを適用しているようなコードだ。これらのコードがすべて絡み合っていると、「タスク」が個別に完結しているコードよりも理解するのが難しい。

	鍵となる考え コードは1つずつタスクを行うようにしなければいけない。

別の言い方をすれば、本章はコードの「デフラグ」について説明している。以下の図は、デフラグの手順を示したものだ。左側には、さまざまなタスクを行なうコードを描いている。右側には、一度に1つのタスクを行うように再構成したコードを描いている。

「関数は一度に1つのことを行うべきだ」というアドバイスを聞いたことがあるかもしれない。ぼくたちのアドバイスもこれと似ている。でも、関数に限った話じゃない。もちろん、大きな関数は小さな複数の関数に分割したほうがいい。でも、関数のなかでコードを小さく構成することもできる。例えば、論理的な区分に分けてあげるのだ。 ...