11章HTTP 1.x

HTTP 1.0の最適化はシンプルです。HTTP 1.1にアップグレードすることです。おわり。

HTTPのパフォーマンス改善は、HTTP 1.1の設計にあたるワーキンググループの最重要の目標でした。そして、この標準は多くの重要なパフォーマンス強化や機能を追加しました。中でもよく知られているものは以下のようなものです。

  • 接続の再利用を可能とする、持続的接続
  • レスポンスのストリーミングを可能とする、チャンク化された転送エンコード
  • 並列リクエストの処理を可能とするリクエストパイプライン
  • リソース要求のバイトレンジ指定を可能にするバイト単位の転送
  • 改善され、より効果的に指定されたキャッシュメカニズム

このリストがすべてというわけではありません。HTTP 1.1の機能強化の技術的詳細を網羅する場合はそれだけで書籍1冊分の情報が必要です。その場合は、David GourleyとBrian Tottyによる『HTTP: The Definitive Guide』†1を参照してください。同様に、Steve Soudersの『High Performance Web Sites』†2も素晴らしいアドバイスを14のルールとして記載しており、そのうち半分がネットワーク最適化に関わるものです。

[†1] 『HTTP: The Definitive Guide』(O'Reilly、和書未刊)

[†2] 『High Performance Web Sites』(O'Reilly、和書『ハイパフォーマンスWebサイト』オライリー刊)

DNSルックアップを減らす
ホスト名解決はネットワーク往復を伴い、リクエストにレイテンシを加えます。ルックアップ中はリクエストがブロックされます。

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