12章疫学
この章の貢献者は、コロンビア大学で統計学の教授であり学科長でもあるディビッド・マディガン(David Madigan)です。マディガンはベイズ統計学、テキストマイニング、モンテカルロ法、医薬品安全性監視、確率的グラフィカルモデルなどの分野で100以上の書籍を出版しています。
12.1 マディガンの経歴
マディガンは1980年にダブリン大学トリニティ・カレッジに入学し、最終学年以外は数学を専門に学びました。彼が統計学の講義を数多く受講した時、コンピュータに関する次のようなスキルもたくさん学びました。Pascal、オペレーティング・システム、コンパイラ、人工知能、データベース理論、基本的なコンピュータスキルなどです。その後6年間、保険会社とソフトウェア会社で働きました。そこでは、エキスパートシステム†1に特化した仕事をしていました。
[†1] 訳注:人間の知能が必要とされる特定分野の専門的な知識や問題解決の方法を体系化し、コンピュータに推論を行わせて、その分野の専門家に近い判断を下すことができる人工知能システム。
仕事ではメインフレームを使用しており、現在で言うスクリプト言語を使用して保険の価格決定に関するコードを書きました。また、水処理システムに関するグラフィック表現を作成することで、グラフィックに関することも学びました。PCのグラフィックカード制御に関しても学びましたが、この時点で彼はまだデータに関することは学んでいませんでした。
次に彼はダブリン大学トリニティ・カレッジでも博士号を修得しました。そして研究生活に打ち込み、ワシントン大学で終身雇用資格を持つ教授になりました。機械学習とデータマイニングを始めたときから(彼はKDDカンファレンスの議長を務めていました)、特にそれらに心を奪われました。C、Java、R、S+を学びましたが、 ...
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