1章サイトパフォーマンスはユーザエクスペリエンス

読者の皆さんが普段インターネットで検索するときの操作を思い出してください。サイトの読み込みに時間がかかるとき、タブを閉じて他の検索結果に移動するまで、どれくらいの間待てますか?天気やニュースのチェック中に、欲しい情報がいつまでたっても画面に表示されないとき、次回そのサイトをもう一度利用したいと思いますか?ちょっとした買い物を頼まれて出かけた際に、スマートフォンでメールチェックや品物の価格比較、あるいは行き先の経路探索をしていて、読み込みに長い時間がかかっているとき、じっと我慢強く待てるでしょうか?急いでいるときほど、サイトをすぐに読み込んでほしいという気持ちは高まるものです。

Webサイトの表示速度の重要性は、ますます高まっています。ご自身のサイトについて、ページのロード時間のベンチマークを知りたいのなら、次の指標が参考になります。ユーザがページの表示に期待する時間は2秒以内で、3秒以上になると40%のユーザがサイトから去って行きます†1。さらにモバイルユーザの85%が、デスクトップと同等かそれ以上の速度で表示してほしいと思っています†2。では新規のWebサイトをデザインし構築するとき、または既存のサイトを検証するとき、このようなユーザの抱く数々の期待に対し、どのように対応すればよいのでしょうか。

[†1] 「Why Web Performance Matters:Is Your Site Driving Customers Away?」http://www.mcrinc.com/Documents/Newsletters/201110_why_web_performance_matters.pdf

[†2] 「FastView ...

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