付録A実際のマイクロサービス:Azure Service Fabric

佐藤 直生

本書では、パブリッククラウドとして主にAmazon Web Services(AWS)が例として挙げられています。本付録では、別のパブリッククラウドであるMicrosoft Azureが提供している、マイクロサービス向けのサービス Azure Service Fabricを取り上げ、マイクロサービスを実現する1つの手法を説明します。

A.1 概要

Microsoft Azure(http://azure.com/)は、IaaSとPaaSをカバーする50以上のクラウドサービスを提供している、Microsoftのパブリッククラウドサービスです。Microsoft Azureは、東日本リージョン、西日本リージョンをはじめとして、世界中の20以上のリージョンで、サービスを提供しています。

Microsoft Azureの1サービスである「Azure Service Fabric」は、マイクロサービスに適した分散アプリケーションプラットフォームサービスです。2015年4月に(開発マシンで動作する実行環境を提供する)Azure Service Fabricの開発者プレビューがリリースされました。そして、2015年11月にはAzure Service Fabricのパブリックプレビューがリリースされ、Azure上にAzure Service Fabricのクラスタを作成できるようになりました。ここでは、本稿執筆時点の最新リリースであるパブリックプレビューのAzure Service Fabricを紹介します。パブリックプレビュー以降も大幅な機能拡張が計画されているので、最新情報についてはAzure Service ...

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