行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する

付録B

用語集

本書では「ビヘイビアプラン」や「CREATEアクションファネル」のような、たくさんの新しい概念や用語を紹介している。読者が本書を活用しやすいように、用語集として用語の定義をまとめた。必要最低限にするため、本書で言及している一般的な行動経済学の用語（例えば「実行意図（implementation intentions）」）については、ここに含めないことにした。

アウトカム（成果）／ターゲットアウトカム ｜ outcome / target outcome

　成果。プロダクトによって実現したい実世界への影響。あるいは、行動を変えることがうまくいったときに、実世界で測ることのできる変化のこと。行動が実行されたとき、行動によってプロダクトのアウトカムが生じる。（ターゲット）アクター、（ターゲット）アクションも参照。

アクション（行動）／ターゲットアクション ｜ action / target action

　デザインプロセスによって引き起こされる行動。アクターが行動すると、それがプロダクトのアウトカムを生じさせる。備考：「action」と「behavior」は本書では同義語として用いている＊。（ターゲット）アクター、（ターゲット）アウトカムも参照。

＊翻訳に際しては、いずれも基本的に「行動」と訳した。

アクションシークエンス ｜ action sequence

　ユーザーが行動に移れるよう促す、連続した小さなステップのこと。この小さなステップは最終的にターゲットアクションにつながっている。このアクションシークエンスは、ビヘイビアプランの中核となる。

アクター／ターゲットアクター ｜ actor / target actor ...